Terue Sanpei

千葉市議会議員 さんぺい輝枝

さんぺい輝枝の政策 

平成23年 第2回定例会 一般質問

 

◯議長(小川智之君) 一般質問を続けます。41番・三瓶輝枝議員。
              〔41番・三瓶輝枝君 登壇、拍手〕

◯41番(三瓶輝枝君) 民主党千葉市議会議員団の三瓶輝枝でございます。このたびの大震災では、本当に米を何俵でも送りたいんだという人、そして千平米ほどの土地があるから自由に使ってくれとか、あるいは自分の別荘があるから2年間ただで使ってもいいとか、そういったお話が続々と入ってまいりましたし、そして街頭で募金活動をすれば、先だってもお話がございましたように1,000円札がどんどん入ってくるというような状況もございました。それだけ大きな災害で、我がことのように心配されている方がいらっしゃったというあらわれだと思っております。また、ボランティア活動におきましても、市民の方も率先してやっていただきました。さらに言えば、市の職員は昼夜を問わず張り切ってやっていただきました。本当にお礼を申し上げたいと思いますし、そのことに対しまして、市民からもくれぐれもお礼を言ってくれということでございましたので、この場でお伝えしたいと思います。さらに、職場に残って足りなくなった人員の中でも、一生懸命やってきた職員の皆様にも、改めてお礼を申し上げたいと思います。
  それでは、通告の順に従いまして、私の一般質問をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
  1項目目の人事考課制度についてです。
  これは、職員の処遇改善だけではなく、やはり市民のサービスをスピーディーにしていくこととか、あるいはまた行財政改革を率先して能力のある職員にきちんと取り組んでもらうとか、そういったお話があると思います。私もそのように考えておりますし、同僚議員も質問しているところでございます。そういった中で質問させていただきたいと思います。
  一つ目は、考課者である課長が部下の職員に対して高い評価をつけているにもかかわらず、調整者である部長や局長が評価を下げざるを得ない問題があると伺っておりますが、それはなぜなのか、伺います。また、職員はこの制度の導入に当たりまして、意識の変化がどのようにあったのか、伺いたいと思います。
  二つ目に、昨年と今年度におきまして、課長補佐級職に昇格した係長級職員の評価区分ごとの人数をお伺いしたいと思います。
  次の項目の建築物の高さ制限について伺います。
  これについても同僚議員が取り組んでいるところでございますが、私のところにも、自分のうちの目の前にいきなり高い建物が建てられる、いろいろな課題が出てきてしまうということで、本当に当選させていただいたときから、もう何回もそういった御意見や御提言、御要望をいただいてまいりました。そういった中で、千葉市がこのたび新しい制度をつくっていこうということに対しましては、本当に敬意を表したいと思いますし、心待ちにしているところでございます。しかしながら、一方で課題も多くあるということでございますので、この点について質問させていただきたいと思います。
  昨年9月に、市民に対しまして、地区計画の見直し案を市のほうから示されたわけですが、この間の検討がどのように進められてきたのか、伺います。
  二つ目には、具体的な内容について詳しく伺いたいと思います。
  そして、三つ目には、財産権の侵害になると思われる部分もありますので、マンションに住んでいる方たちに対して全世帯に対しまして、やはり説明をしていかなければならないのではないかと、そんなふうに考えますが、どのように考えているのか、伺いたいと思います。
  そして、4項目目の特別支援教育についてです。
  これについては、法律でこのような名称になっておりますけれども、やはり、私としては当たり前の支援教育といつも心の中で叫んでいるわけでございます。そういった意味で、一つ目に、支援教育のあり方について、答申が平成20年度に千葉市で出されております。その答申をどこにどれだけ配っているのか。そして、ホームページを見ても出ていないように思えますが、見せたくないのか、やはり市民やそして保護者に見せたほうがいいのではないかと思いますので、お考えを伺いたいと思います。
  二つ目に、以前、私は平成16年度にこの特別支援教育の前段であります特殊学級について質問させていただきまして、教育長から必要な学校には設置していくという答弁を引き出しております。そういったところから質問させていただきますが、平成16年のこの質問の以前に、教育委員会から保護者の皆さん、そして議員に対しても5人以上の障害者の名簿を集めてくれれば学級をつくるんだというふうに聞かされていたわけでございますが、そのことはどこに明記されていたのか、伺います。
  三つ目に、さきの答申の件でございますが、特別支援教育の答申の中に、エリア別の設置ビジョン、そして案というのが載っております。この案は変わりはないのか、そして、このビジョンと現状に変化はないのか。さらに、この案はいつ取れるのか、お伺いしたいと思います。
  最後の4項目目の検見川無線送信所の保存と活用について伺います。
  これについては、やはり、熊谷市長の名前を出さないわけにはいかないと思います。以前から、地域で学習会が開催されますと、私もそうですけれども、熊谷市長も市議会議員の時代に率先して参加をされ、積極的に発言をされておりました。その姿は今でも忘れませんし、また、歴代の市長の中で初めて今回調査費もつけていただくということがございまして、多方面から評価をいただいているところでございます。
  そういった中で質問させていただきます。一つ目は、保存についての基本的な考え方について。二つ目は、文化財保護審議会の中で、この無線送信所について議題として出されたことはあったのかどうか、お伺いしたいと思います。
  以上で1回目の質問とさせていただきます。2回目以降は一問一答方式でさせていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。(拍手)

◯議長(小川智之君) 答弁願います。総務局長。

◯総務局長(大野義規君) 人事考課制度についてお答えします。
  初めに、人事考課に当たり、考課者が高く評価しているにもかかわらず、調整者が評価を下げざるを得ないことについてですが、本市の人事考課制度では、まず人材育成を目的に考課者が考課基準表に基づき各考課項目がどの程度であったかを評価する絶対評価を行い、また、処遇に反映させるため調整者が一定の出現率の中での相対評価を行っていることによるものです。また、人事考課制度を導入したことによる職員の意識の変化についてですが、人事考課の実施に当たりましては、担当する仕事や達成目標、業務遂行上の相談、成果を確認するための面接を年3回実施するとともに、考課基準やその仕組みを職員に公開しており、業務遂行上の動機づけとなっております。
  次に、昨年と本年4月に課長補佐級職に昇格した係長級職員の評価区分ごとの人数についてですが、昨年度、事務及び技術職で課長補佐級職に昇格した職員81人のうち、5段階の評価区分に応じて極めて良好である5の評価を受けた職員は61人で昇格者は27人、特に良好である4の評価を受けた職員は194人で昇格者は34人、標準である3の評価を受けた職員は608人で昇格者は20人となっております。また、本年度では、事務及び技術職で課長補佐級職に昇格した職員57人のうち、5の評価を受けた職員は49人で昇格者は21人、4の評価を受けた職員は176人で昇格者は26人、3の評価を受けた職員は622人で昇格者は10人となっております。
  以上でございます。

◯議長(小川智之君) 都市局長。

◯都市局長(鈴木達也君) 高度地区の見直しに係る建築物の高さ制限についてお答えします。まず、現在検討している内容についてですが、今回の見直しは、周辺の住民へ大きな影響を与えるマンション等の中高層建築物の建築計画に対し、周辺環境に十分配慮した建築物になるよう誘導することを目的に最高高さ制限を御提案したものであります。市民の皆様から指定対象区域の設定や既存マンションの建てかえの対応策等について御意見をいただいておりますので、現在一定の状況を満たした建築物については、建築を可能とする特例措置等について研究しているところであります。
  次に、具体的な内容についてですが、地区計画を前提に壁面を後退されることによる高さの緩和や空地を設けることによる緩和等について、他市の事例などを参考に研究しているところであります。
  最後に、マンション住民への説明及び周知についてですが、平成22年9月に実施した説明会の際には、市が把握しているマンション管理組合等へ開催をお知らせしたほか、個々のマンション住民の要請に応じ随時説明を行っております。今後も、現在研究している見直し検討案がまとまり次第、改めて市民の皆様へ公表し、御意見を伺いながら慎重に検討してまいりたいと考えております。
  以上でございます。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 初めに、特別支援教育についてお答えします。
  まず、千葉市における特別支援教育のあり方についての答申の配布先とホームページ掲載についてですが、答申は既に平成20年3月、全小・中・高・特別支援学校に配布するとともに、市議会議員の皆様にも配布しております。また、答申の概要版をホームページにも掲載し、周知しております。
  次に、平成16年当時の特殊学級の設置についてですが、基準として定められたものはなく、該当する児童生徒数や地域的なバランスなどを考慮しながら県と協議を進め、少人数であっても設置してまいりました。今後も保護者や学校の要望も聞きながら設置の検討をしてまいります。
  次に、エリア方式に基づく設置ビジョン案が案として提出されたことについてですが、エリア方式は全国的にも独自性の高い提案であったことから、答申では案として提出されました。しかしながら、平成20年度の教育委員会における特別支援教育推進会議において協議され、エリア方式を参考として設置することが確認されております。
  次に、検見川無線送信所の保存と活用についてお答えします。
  まず、保存の考え方についてですが、建造物の利活用の方法によって保存手法は異なりますので、利活用について全庁的に検討してまいりたいと考えております。
  最後に、千葉市文化財保護審議会に旧検見川無線送信所を議題として取り上げたことがあるかとのことですが、議題として取り上げてはおりません。平成20年度から22年度にかけて5回の審議会にその時々の旧検見川無線送信所の状況を報告しており、今後とも審議会の意見を聞きながら判断してまいりたいと考えております。
  以上でございます。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) ただいま御答弁ありがとうございました。まず初めに、人事考課制度から2回目の質問をさせていただきます。
  ただいまの昨年の分を聞きますと、5の評価では42%、4の評価では約14%、そして3の評価では約1.6%がそれぞれ昇格しています。初めから昇格できる人数は決まっているのか、それはなぜか、伺います。

◯議長(小川智之君) 総務局長。

◯総務局長(大野義規君) 昇格できる人数ですが、組織の中のポスト数は限定されておりますので、定年退職や上位職への昇格等で欠員となったポストの補充などの人数が昇格者数となります。
  以上です。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 欠員にならないと昇格できないと伺いました。何人かいる中で同じ程度であるとき、何を基準に調整者の局長や部長は評価しているのか、選考から漏れた職員をいつ昇格させるのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 総務局長。

◯総務局長(大野義規君) 調整者はそれぞれの立場で部下を指導育成し、考課基準に基づき相対的に評価を行っております。選考から漏れた職員の昇格の時期につきましては、人事考課結果や昇格する職に必要な経験、適性等を総合的に勘案した上で判断してまいります。
  以上です。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) それでは、答弁の中に1年間の成績のみで判断するものではないとありました。それでは、何年で判断していただけるのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 総務局長。

◯総務局長(大野義規君) 職員により在課年数や在級年数、適性業務などに差がありますので、一概に過去何年間の成績で判断するとは言えませんが、適正な評価、成果に対する公正な処遇を実現するため、過去数年間の人事考課結果、経験、適性等を総合的に判断しております。
  以上です。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) このように、毎年高い評価を受けた職員の数と昇格者数に差ができると、現場で働く職員の良好な関係が保たれないのではないかと考えますが、お考えを伺います。

◯議長(小川智之君) 総務局長。

◯総務局長(大野義規君) 人事考課に当たっては、上司と部下がよく話し合い、担当する仕事や達成目標、業務遂行上の相談、成果などにおいて双方が合意確認するための面接を年3回実施し、職員がより納得できる制度となるよう努めております。
  以上です。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 昇格できない上に年3回も面接すると、余計にテンションが下がってしまって仕事に差し支えるような気もいたします。それでは、昨年と本年4月において、課長補佐級職に昇格した職員で、一番年齢の若い職員と一番年齢の高い職員はそれぞれ何歳なのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 総務局長。

◯総務局長(大野義規君) 事務技術職におきまして、課長補佐級職に昇格した職員で一番年齢の若い職員は、昨年が42歳、本年が41歳で、一番年齢の高い職員は、昨年、本年ともに58歳となっております。
  以上です。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 私も聞いている中では、8年たってもという方がいらっしゃいます。最近は一生懸命やっていて評価もあるのにというようなことも聞こえてくるところでございます。また、今伺ったところによると、その差は16.7年も昇格に差があるということもわかりました。高い評価を受けた職員が昇格から漏れているのですが、その理由を再度伺います。

◯議長(小川智之君) 総務局長。

◯総務局長(大野義規君) 職員の昇格につきましては、これまでの人事考課結果や昇格する職に必要な経験、適性等を総合的に判断して行っておりまして、また、昇格できるポスト数も限られておりますので、高い評価を受けたとしても、必ずしも全員が昇格できるわけではございません。
  以上です。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 必ずしも全員が昇格できないのであれば、評価する意味も薄れてきてしまうのかと思います。考課基準や人事の昇格の考え方の透明性を示し、明記すべきですが、お考えを伺います。

◯議長(小川智之君) 総務局長。

◯総務局長(大野義規君) 考課基準につきましては、考課基準表を職員に公開しており、人事考課結果につきましても本人に開示し、上司から自己評価と人事考課結果の違い、すぐれている点、または、さらに努力すべき点を説明することで、透明性を高めるとともに、職員のモチベーションの向上を図っております。また、昇格につきましては、これまでの人事考課結果や昇格する職に必要な経験、適性等を総合的に判断して行っていることから、個別の基準は定めておりません。
  以上です。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 行政改革を進めるためにも、優秀な人材を埋もれさせるのではなく、窓口でも市民の声にスピーディーにこたえていただくためにも、ポストをつくっていただき、権限を持って能力を発揮し、市民サービスの向上を図るべきですし、ポスト以外にも何か手法があれば伺います。

◯議長(小川智之君) 総務局長。

◯総務局長(大野義規君) むやみにポストをふやすことは、指揮命令系統が複雑になり、職の分担や責任があいまいになるとともに、職員の増員にもつながることから、ポストをふやすことはできません。本市では、職員の挑戦意欲を引き出すとともに、人材の有効活用、人材の発掘という観点から、特定の業務やポストへの登用については庁内から公募し、その中から適任者を選考する庁内公募制度を実施するなど、適材適所の人事配置の実現と組織の活性化を行い、市民サービスの向上を図っております。
  以上でございます。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 工夫していただいているのは理解いたしました。しかしながら、ポストをふやすと増員になるという考え方が少し固いのではないかと思いますので、私はこれからもこの課題について取り組んでいきたいと思います。
  続きまして、2項目目の建築物の高さ制限について伺います。
  すべての土地に対し、これら研究されている緩和が適用できるのか、伺います。そして、以前建っていたマンションの容積率と同じものが建てられるのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 都市局長。

◯都市局長(鈴木達也君) 緩和の適用と容積率の取り扱いにつきましては、他市の事例なども参考に引き続き検討中であります。まとまり次第、改めて市民の皆様にお示しし、御意見を伺いながら慎重に対応してまいりたいと考えております。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 説明会の件について伺います。千葉市内にどれだけマンションがあり、どれだけ説明をしてきたか、伺います。対象者はどれだけいて、どれだけ説明できたかでございます。

◯議長(小川智之君) 都市局長。

◯都市局長(鈴木達也君) 市が把握している約800のマンション管理組合等に通知したほか、ホームページでお知らせをし、区ごとに説明会を実施してきております。また要請のあった約30団地の管理組合や役員に対し個別に説明を行っております。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 他市にマンションを所有している千葉市民がこのたびマンションを売ることになりました。所有者や販売店は重要事項の説明の中に建物の再建築が必要なときは建ぺい率及び容積率が適用となり、現在の建物の規模では再建築できませんとうたわなければなりません。価値が下がり財産権が著しく侵害されるのではないかと思います。今回の高さ制限により同様の問題が発生すると思われますが、市はどのように考えているのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 都市局長。

◯都市局長(鈴木達也君) 市民の皆様からも御意見をいただくなど、今回さまざまな課題があることは認識しております。これらを踏まえまして慎重に検討しているところでございます。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) マンションの売買にこの重要事項をうたわなかった場合、どのようなことが発生するか、伺います。

◯議長(小川智之君) 都市局長。

◯都市局長(鈴木達也君) 一般に必要な重要事項の説明を行わなかったことにより、マンション購入者に不利益が生じた場合は、宅地建物取引業法により責任を問われる可能性もあると思われます。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 今回対象から外れている区域もありますので、お示しいただいている対象区域のマンション数の把握と説明に行った件数を伺います。先ほども伺っておりますが、改めて伺います。

◯議長(小川智之君) 都市局長。

◯都市局長(鈴木達也君) 今回の見直しに当たり、調査対象とした住居系の用途地域内の3階以上の建築物は約4,900棟と把握しております。説明につきましては、先ほどお答えしたとおり、実際に約30団地に説明をしております。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 今まで高く建てられていた建築物が低くしか建てられなくなります。今までと同じような容積を建てるときは、地面に広がって建てるようになるのではないかと思います。そうしますと、今まで土地の中で有効活用できていた駐車場や公園の設置等について、設置できなくなるという問題が発生しないかと思います。また、国道14号から山側の建物は20メートル以内、海側の建物は31メートル以内と提案されていますが、この場合、この地区のそれぞれ一番高い建物を提案のように低く建て直すとき、現在の土地の広さでは容積が減ってしまうマンションが生じるのでしょうか。

◯議長(小川智之君) 都市局長。

◯都市局長(鈴木達也君) スペースや容積等のさまざまな課題を分析した上で、周辺に配慮した建物等一定の条件を満たす建築物への具体的な緩和策について、現在研究をしているところでございます。今後、改めてその内容を市民の皆様にお示しし、御意見をいただきたいと考えておるところでございます。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) これまでの答弁では、説明会を開いていただいたとしても、集まった市民もかなり困惑してしまいそうですが、どのようにお考えなのか改めて伺いたいと思います。

◯議長(小川智之君) 都市局長。

◯都市局長(鈴木達也君) 今後、市民の皆様にお示しする際には、現在研究中の緩和策等をまとめた段階で改めて御説明をし、御理解を得られるよう説明してまいります。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 案が決まったら再度市民に提案すると伺いましたが、そのときの市民の声、要望は生かされるのでしょうか。

◯議長(小川智之君) 都市局長。

◯都市局長(鈴木達也君) 市民の皆さんからいただいた声、御要望については、十分伺った上、見直しの検討に反映させるよう慎重に進めてまいります。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) それでは最後の質問ですが、平成23年度に都市計画決定するとのことでしたが、案はいつ出すのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 都市局長。

◯都市局長(鈴木達也君) 繰り返しになって恐縮ですが、市民の皆様の大事な財産に係る案件でございますので、見直しについて慎重に検討しているところであり、具体的な緩和措置等がまとまり次第、改めて市民の皆様にお示しをし、御意見を伺っていきたいと考えております。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) それでは、次に3項目目の特別支援教育について伺います。
  先ほど御答弁いただきましたが、全部で56ページもあるこの答申でございます。にもかかわらず、ダイジェスト版ですけど、2ページ分しか載せられていません。この2ページだけでは保護者の方もわかりづらいと思います。きちんと保護者にも答申を配布したり、ホームページにも全部のページを載せるべきだと思いますが、伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) ホームページ掲載の概要版は、特殊教育から特別支援教育に移行していく時期に取り組むべき内容や方向性がまとめられたものであり、本市が対応すべき課題としてわかりやすく示したものであります。今後は、特別支援教育のさらなる充実に向け、ホームページ掲載の内容について工夫、検討し、よりわかりやすく保護者にも周知してまいります。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) よろしくお願いします。3回目の質問でございますが、平成16年に、私は特殊学級について質問して、教育委員会から、当時の特殊学級をつくる場合には必要なところにはつくると御答弁いただいていましたから、私は20年度に出された答申の中身を見なくても、これは大丈夫だと実は思っておりました。しかしながら現実は違っていたので、大変驚いています。平成16年当時、5人以上の障害児の名前を集めてくれと教育委員会に言われていたわけですが、1回目の御答弁を伺うと、県と協議を進めと御答弁いただきました。しかしながら、現在でも当時でも、県の教育委員会は、1人でも障害児がいれば教員を配置する考えは変わっていません。平成16年当時の特殊学級設置は県と協議を進めてと、先ほど御答弁いただいていますが、どのような協議だったのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 平成15年度に県の方針が緩和されたため、本市としても少人数での特殊学級の設置について県へ要望し、学級の継続性や指導者の確保について協議してまいりました。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 今の御答弁を伺っておりますと、当時5人以上の名簿というのは、それは根拠のないものだったということも伝わってまいります。
  それでは、4回目の質問に入らせていただきます。
  答申の中には、エリア方式の案について、1回目の御答弁に全国的にも独自性の高い提案であるとし、20年度の市の教育委員会の特別支援教育推進会議でエリア方式を参考として設置することが確認されたとあります。
  そこで伺います。
  特別支援教育推進会議のメンバーは特別支援教育を学んでいるのか。また、このエリア方式は特別支援教育の法律からすると違反していませんか。さらに、設置についての法律の内容も伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 特別支援教育推進会議のメンバーは、学校教育部長を初め学校教育部、教育総務部の各課長及び所長で構成されております。なお、学校教育部のメンバーは特別支援教育を学んでおります。特別支援学級の設置については、学校教育法第81条第2項に該当する児童及び生徒のために特別支援学級を置くことができるとされております。エリア方式についてはこの法律に違反してはおりません。本市では、今後とも引き続き、教育上特別な支援を必要とする児童生徒に対して、それぞれのニーズに応じた教育を受けられるよう努めてまいります。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) ただいま、このエリア方式が法律には違反していないと伺いました。しかしながら、違反していないからといって、学区外に児童を通わせなくてはならない、子供たちのことが尊重されていないように思います。実は、当時の質問をひもといてみますと、千葉市の設置基準はありませんが、今、設置要件をもとに検討し運用してきたとの答弁がありました。当時の設置要件を伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 設置要件として、該当する児童生徒の在籍や就学予定の確認、学校や保護者からの要望内容、使用教室の確保を含めた施設設備状況などを踏まえて検討しておりました。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 教室が確保されないと特殊学級は設置しようとしていなかったのではないかということもわかってまいりました。
  それでは、先ほどの答弁の中にも、今後も保護者や学校の要望を聞きながら設置の検討をしていくとありました。学校が設置要望をしてきていますので、要望イコール設置要件ではないでしょうか、伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 学校や保護者からの設置要望は設置要件の一つであることは言うまでもありません。そのほか、該当する児童生徒の在籍や就学予定、使用教室の確保、また、専門性を有する教員の配置も含め、総合的に検討してまいります。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 私は、絶対に学校や保護者の要望イコール設置要件の第1番だと思っております。
  それでは、次に答申の中のエリア方式について伺います。
  特別支援学級と通級指導教室の設置について、行政区をベースにしたエリア方式が望ましいとあります。この特別支援学級の知的障害学級、情緒障害学級、言語障害学級、難聴学級、病弱・虚弱学級の小中別に、学区内と学区外でそれぞれどのようになっているのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 特別支援学級におきましても、該当する児童生徒が居住する学区の学校、またはエリア内の最寄りの特別支援学級設置校への通学を原則としております。しかしながら、保護者や本人の要望を考慮していることから、学区外から通学している児童生徒もおります。その内訳ですが、知的障害学級は小中学校を合わせて587人が在籍し、小学校は学区内201人、学区外185人、中学校は学区内80人、学区外121人です。自閉症・情緒障害学級は小中学校を合わせて210人で、小学校は学区内53人、学区外60人、中学校は学区内19人、学区外78人です。虚弱学級は小学校に1校のみで、学区内1人、学区外1人です。なお、言語・難聴学級は設置校が少なく通級指導教室を開設している状況から、多くの児童は学区外からの通学になっております。また、病弱学級は国立病院機構千葉医療センターと市立海浜病院に入院した児童のための院内学級であるため、エリア方式とは別の形で実施しております。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) ただいまの御答弁で、かなり改善できている部分も確かにあるなというふうに私は評価をさせていただいております。確実に小学校の部分では以前は全体の小学校の3分の1ぐらいしか学区内に通っていなかったと思いますので、今の御答弁で、そうした改善が図られてきたということは、平成16年度の私の質問に対して真摯にお取り組みいただいてきたというふうに考えております。ただし、特に学区内が19人、学区外が78人と、相変わらず学区内が19人で少なく、学区外が78人という、この依然改善されていないように思われる自閉症・情緒障害学級は設置することができると聞いていますが、なぜ学区内がこれだけ少なく設置されているのか、お伺いいたします。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 学区内への設置につきましては、基本的に居住している地域の学校に通学できることが望ましいと考えております。しかしながら、使用教室の確保や専門性を有する教員配置等の課題を抱えておりますので、設置の要件を踏まえて総合的に検討してまいります。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 角度を変えて質問してみたいと思います。答申によりますと、エリア内の小中学校に当面50%の目標に特別支援学級を設置するとありますが、なぜ当面なのか。そして、なぜ50%なのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 学校教育法が改正され、特別支援教育がスタートした平成19年度の設置率は36%であり、児童生徒ができるだけ居住している学校に通学できるよう、答申当時は当面の目標を50%と定めたと伺っております。なお、今年度の設置率は54%となっております。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 今御答弁いただいたのですが、特別支援学級の設置について、答申の中にあるような、当面とか50%の目標ではなく、必要があれば、平成16年当時答弁いただいたように必要とするならば設置もするし、しかも100%の設置率のはずです。さらに、通級指導教室においても、小学校は各区3校から4校に1校程度の設置、中学校は各区1校程度となっています。現状の通級指導教室の数と照らし合わせると、いまだそのような状況ではありません。その課題を伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 通級指導教室は、特別支援学級とは設置の方法が異なり、国からの加配枠からの教員配置になることから、県との協議においても増設が難しい状況にあります。しかしながら、通級指導教室での指導を必要とする児童生徒は増加していることから、今後も設置の必要性を把握し、県へ要望してまいります。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) ありがとうございます。それでは、市の教育委員会は、身近で一人一人のニーズに合った教育を実現しなければならない状況にあると答申にもうたいながら、各学校から特別支援学級の要望が出てきても、相変わらず現在制限をつけているように感じます。これらの制限は、法的根拠からすると私は間違っているように思います。理念的には大変よいことをうたっているのですが、具体的な手法となりますと、法律の根拠と違う、このエリア方式が中心のこの答申は見直すべきです。また、あわせて、答申を基本として方針を打ち出したと答弁いただきましたが、特別支援教育推進会議でもこの点について審議し直すべきです。お考えを伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 答申で示されました特別支援教育推進のための体制整備のあり方、特別支援学級と通級指導教室のあり方などの課題につきまして、特別支援教育推進会議で検討するとともに、答申後の社会状況等の変化を踏まえまして、現児童生徒の教育的ニーズに応じた設置ができるよう、エリア方式について見直しを図ってまいります。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) ありがとうございました。ただいま、特別支援教育推進のための体制整備のあり方や特別支援学級と通級指導教室のあり方などについての検討と推進会議でエリア方式の見直しを図ると答弁いただきました。平成16年の私の質問に答弁をいただいたように、実践していただいたら、あるいは、また答申にもそのように明記をされていたならば、私のこの質問も、あるいはなかったかもしれません。答弁で法律違反ではないと伺いましたが、法律に違反していないからといって、千葉市独自のエリア方式のような取り組みは、身近な一人一人に見合った特殊学級とは言えません。千葉県内でもほかに聞いたことがありません。他市からも、千葉市の特殊学級の視察に来ると思いますが、千葉市は温かみのある教育とは感じないと思います。
  この間、先生方の独自の勉強会にも参加をさせていただきましたが、千葉市が全国でも、そして千葉県内でも一番特殊学級が少ないので、ふやしたいとの意見が以前からありました。そして、保護者の皆さんの地域の学校に通いたいとの願いを今後はごくごく当たり前に実現していただければと強く感じます。
  さて、それでは、いつまでに見直しをしていただけるのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) エリア方式の見直しにつきましては、今年度中に進められるよう努めてまいります。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) ありがとうございました。それでは、また別の質問をさせていただきますが、現在、中学生の皆さんは近くに高校がなく、遠くには行けないので、就職をするしかないのかと不安視しています。現在、中3の特別支援学級や支援学校に通っている生徒の高校への進学先を千葉市内で確保していただきたいのですが、伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 平成22年度末に中学校特別支援学級を卒業した生徒79人の進路先は、特別支援学校高等部や公立、私立の高等学校並びに専門校への進学が78人、家業の手伝いが1人であります。また、特別支援学校中学部を卒業した生徒38人の進路先は、特別支援学校高等部への進学が37人、新体系事業所への入所が1人です。各学校では、個に応じた将来の進路設計ができるよう進路の学習を進めております。今後も進路指導のさらなる充実を図るとともに、生徒の通学の利便性を考慮した進路先の確保に県と連携をして検討してまいります。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 前向きな御答弁ありがとうございます。早期に千葉市内の高校へ進学できるよう、体制づくりを願いたいと思います。
  次に、幼稚園での特別支援教育は、子供や保護者が希望しても入園できない場合があると聞いていますが、実態を伺います。

◯議長(小川智之君) こども未来局長。

◯こども未来局長(河野正行君) 各幼稚園では、幼児の育ちの程度や施設での受け入れ体制などを勘案しながら入園を決定しており、状況によっては、育ちに適した療育機関等を保護者へ紹介することもあります。なお、本市におきましては、平成21年度から、私立幼稚園特別支援教育費補助事業を開始し、特別な支援を要する幼児の就園機会の拡大に努めております。
  以上でございます。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 支援機関の拡大をさらに進めていっていただきたいと思います。また、補助金を出すのがこども未来局とのことですが、補助金だけ出していればそれでいいというわけにはいかないと思います。今後の体制をどのようにされようとしているのか、伺います。

◯議長(小川智之君) こども未来局長。

◯こども未来局長(河野正行君) 私立幼稚園の設置認可及びこれに伴う指導監督権限は県が所管しておりますが、本市におきましては、特別な支援を要する幼児の就園機会の拡大を図るため、受け入れた幼稚園に対しまして人件費や教育研究経費など特別支援教育費を補助しており、保護者の教育費負担の軽減にもつながっているものと考えております。引き続き、本制度を通じ特別支援教育の拡充を働きかけてまいります。
  以上でございます。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 答弁ありがとうございました。さかのぼって6回目の質問の答弁についてですが、要件の中に使用教室の確保とありましたが、大きさはどれぐらいなんでしょうか。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 特に定められているものはありませんが、本市では余裕教室を活用することで、これまで設置を進めてまいりました。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 教室の大きさは決まっていないとのことでした。しかしながら、相変わらず余裕教室を活用するとの答弁はどうなのかなと、この先大丈夫かなという不安もあることも事実でございますので、これからまた、この点についてしっかりと取り組んでいただきたいと思います。今の答弁や6回目、8回目の答弁で、それぞれ設置要件を伺いました。これでは、特殊学級の設置など、場合によってはできないとおっしゃっているように聞こえてなりません。
  そこで伺います。これまで、学区内に学級を設置してくれという学校や保護者の要望に対して、この5年間何件断ってきたか、伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 設置要件や教員配置などの点から、過去5年間で3件の設置を見合わせております。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) これまでは、特殊学級を設置するしないは教育委員会の手のうちにあるようなやり方であったような気がしてなりません。しかしながら、今回質問し、答弁は、今後答申のエリア方式について見直しをし、今年度中にやっていただけるとのことですので、改善を期待しています。
  そこで、今後の設置の方法について、特殊学級のあるべき姿を実施していく上で具体的にどのようにされようとしているのか。また、現在のエリア方式は何カ所あって、その中には学校が何校含まれているのか。学校数とあわせて平成23年3月31日現在でお伺いします。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 一人一人の教育的ニーズに応じた指導や支援を目指すとともに、基本的には児童生徒が居住している地域の学校に通学できることが望ましいと認識しており、今後は国の動向も注視し、特別支援学級と通級指導教室のあり方について特別支援教育推進会議で具体的に検討を進めてまいります。なお、現在のエリア数は市全体で20であり、平成22年度末の特別支援学級等設置校数は、中学校28校、小学校61校となっております。
  以上でございます。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 小学校が61校、エリアの中に組み込まれて、自分がAの学校に行けるのにCの学校、Bの学校に行かなければならない。そういったお子さんが今後発生しないようにお願いしたいと思います。答申の中にあるように、理念は立派だと思います。その理念と一体になることを期待しております。
  それでは、最後の4項目目の検見川無線送信所の保存と活用について伺います。
  市民から、千葉市の指定にすべきとの御意見が多いのですが、保存には指定と登録がありますが、どう違うのか、改めてお伺いします。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 市の指定は、厳密な保存を目的とした手法であり、外壁、内面ともに当時の状態での維持保存を目的としています。なお、登録につきましては、各地域に残る古文書やおはやしなど、一定の地域の中で何らかの保護措置を講じないと失われてしまう文化財等への保護手法でございます。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) そうしますと、指定にした場合、あの建物で全く現状を変えることができないのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 変更することは可能ですが、千葉市文化財保護審議会に諮り答申を得る必要がございます。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 使用したいとなれば、改善もしなければならないところもあると伺っております。今の答弁で指定文化財もできるのかなと期待をさせていただきたいと思います。
  それでは、1回目の答弁で利活用については全庁的に検討していると伺いました。これまでは、一度は全庁的に必要ないとし壊そうとしていたのに、また、一から全庁的に検討しなければならないのでしょうか。このたび、送信所の保存の考えが出てきたのも、市民の声が高くなったからのはずです。また、調査結果など、さきの同僚議員への答弁で保存の方向だと伺いました。保存に向けた低廉で確実な保存方法があると市民である建築家の専門家の皆さんから御意見を伺っております。しかも、利活用について、この間市民の皆様から、検見川小学校などにある地域文化財を送信所に入れ、いつでもだれでも見たり触れたりすることができる、さらに、地域の皆様も集えるような場所にしてもらいたいとの要望があります。市民や有識者を中心とした保存利活用検討委員会のような形のものを発足させ、市民主導の保存と利活用について検討すべきです。お考えを伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 今後は、保存方法を決めるために利活用について全庁的に検討していく必要があると考えております。その中で、市民や有識者を入れた保存、利活用の委員会などを設けることについても検討してまいります。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 以前、送信所の調査のための予算として、一時1,300万円ぐらいの話があったんですが、今回は500万円がつきました。調査の上でどのような違いがあったのか、伺います。

◯議長(小川智之君) 教育次長。

◯教育次長(武田 昇君) 調査内容は変更せずに外壁調査を行う際に足場を設置するところを高所作業車に変更し、経費の節減に努めたものでございます。

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員。

◯41番(三瓶輝枝君) 御答弁ありがとうございました。市民も参加して保存や利活用について検討し、低廉な手法で送信所が以前のように光り輝き、歴史や文化財の一つのシンボルとして、検見川地区から千葉市全体への波及効果が出ればいいのだと考えております。熊谷市長を中心にさらに奮闘していただきますようお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)

◯議長(小川智之君) 三瓶輝枝議員の一般質問を終わります。